新高岡駅かがやき常時停車に向けて我々ができること

 2015年3月14日、50年もの年月をかけて計画された北陸新幹線が開業しました。

 今年3月には、祝開業1周年!記念イベントも行われましたが、ここにきて来年春のダイヤ改正で、乗車数が少ないという理由から、現在臨時便として運行中の最速型の「かがやき」 が消えてしまうという話が浮上してきています。

 開業前から高岡市や高岡商工会議所など各種団体がひとつになって、新幹線まちづくり推進高岡市民会議を設置し、「たかおか新幹線アクションプラン」基づき様々な対応を行っていますが、さらなる乗車数の確保が求められています。北陸新幹線新高岡駅「かがやき」停車実現期成同盟会は、具体的には現在の1日の平均乗車数1,500人を2,000人に増やしたいという考えです。

 乗車数については、JR発表の資料をご覧ください。

 この「かがやき定期便停車」の運動は、市民一人一人の思いと、企業や団体が高岡市の活性化を心から願い、乗車に向けた取り組みを行っていくことが大切だと思います。高岡市も今年の市内中学校の修学旅行に、急遽北陸新幹線を利用することを決め、実行されています。

 5月24日には、高岡市議会自民同志会が、「かがやき」定期便停車に向けての要望書を高岡市長に提出しています。その内容は、1便の席数934席にちなみ、9月3日を「かがやき乗車100%の日」とし乗車推進をはかろうというものです。また、新高岡駅から新幹線を利用する企業、自治会、団体への助成制度、夏休みの家族旅行者への助成制度の創設、長野以上の区間への利用者には市内で使える商品券を贈り、地元の経済活性化につなげるなど、様々な案が盛り込まれています。

 現在も、新幹線まちづくり推進高岡市民会議に参画する団体には、新高岡駅の利用促進につながると思われる事業に10万円の補助支援を行なっています。詳しくは市のホームページをご覧ください。 

https://www.city.takaoka.toyama.jp/kotsu/sangyo/shigaichi/shinkansen/shiminkaigi.html

 当シニアクラブ多田会長も「かがやき定期便停車」に向けて精一杯の活動をされており、シニアクラブとしても市民の立場でできることを前向きに地理組んでいきたいと思います。

 6月4日には、日本橋に新しい富山県のアンテナショップもできます、ぜひ、かがやきに乗って東京に行きましょう!!

 ちなみに、新高岡駅南口に6月4日より、社会実験として県外の方限定で、確実に駐車できる予約型駐車場を20台確保します。また7月1日より、新高岡駅周辺の市営駐車場は新幹線利用者は一部無料でしたが、すべて有料になります。新幹線利用者は1日停めて600円が必要となります。近日中にホームページ等で公表されますのでご覧ください。

 

高岡青年会議所の取り組み(5周年記念誌「たしかなるあしおと」より)

 1973年(設立3年目)に新幹線問題特別委員会が設置されています。正式な年表や組織図には記載されていないのですが、年度が始まった後に臨時的にできたみたいです。

 以下、記念誌よりそのまま転載

《新幹線問題より都市ビジョンへ》

「新幹線問題特別委員会」

 北陸新幹線が具体的に策定されることが発表された5月商工会議所青年部のアピールもあり、お互いの役割分担のなかで、当市への駅誘致運動を展開する方針をとった。そのためにより専門的な運動の展開のために新幹線問題特別委員会を設置し、委員長に炭元開発室長を指名し、青年部は署名運動、当青年会議所はCDP(調査、分析、計画立案、実践、評価)の第一段階としてアンケート調査を行った。

「都市問題特別委員会」

 田中首相発言、専門家の情勢判断などから高岡への駅設置の可能性が大であるということからアンケート調査による市民の駅設置の必要性が確認により強力な誘致運動の展開は期成同盟会を結成し、全市的な運動をこの組織を通じて効果的に行なうことを前提とし、当青年会議所は新幹線が当市に停車した場合、当都市に与える影響は多面にわたって大であることから一歩先がけて都市のイメージ、商圏拡大、公害の問題、交通網、都市施設の整備問題を検討しておく必要性を痛感した。これは将来の都市づくり、地域社会の方向性の問題への挑戦であり、駅誘致運動とその実施をスムースに行なうための条件として考えた。そのためには新幹線のみの問題より都市ビジョンという大局的な見地よりこの問題を取り上げていくことが最も妥当であると考えから都市問題特別委員会を設置し、JCニュースNo.7に掲載してあるように各室別にいろいろな問題に取り組むことを確認した。そして新幹線問題特別委員長が炭元室長より多田CD副委員長にバトンタッチされ、この都市問題特別委員長委に指名された経過をもっています。

 以上、5周年記念誌より

 この年、2月には県企画室長をお呼びし、「新幹線への対応」というテーマで例会を行っています。6月にアンケート調査を行い、6月例会、7月例会も新幹線問題を取り上げています。7月には問屋センターにて全体会議を行いアンケート調査の分析結果発表と今後の活動計画の確認を行い、8月には文化ホテルにて市民集会を行っています。ちなみに、多田会長は翌年の1974年にも交通都市問題委員会の委員長になられ、新幹線問題に取り組まれました。

新幹線 商工会議所

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